C-反応性タンパク質 (CRP)

CRP(C反応性タンパク質)は、体内の炎症レベルを推定する簡単な血液検査です。C反応性タンパク質は、炎症に反応して肝臓で作られるタンパク質です。

CRPはリウマチ科でよく使われる検査です。人の全体的な炎症レベルを把握するスクリーニング検査としてよく使用されます。

CRPは、さまざまな炎症性疾患をスクリーニングするための第一歩として使用できます。CRPは通常、以下のリウマチ性疾患のいずれかの徴候や症状がある人に処方されます:

  • 関節リウマチ
  • 強直性脊椎炎
  • リウマチ性多発筋痛
  • 乾癬性関節炎
  • 全身性硬化症
  • 巨細胞性動脈炎
  • 多発血管炎を伴う肉芽腫症
  • 顕微鏡性多発血管炎
  • 多発血管炎を伴う好酸球性肉芽腫症
  • ベーチェット病
  • 高安動脈炎
  • 反応性関節炎
  • 腸管性関節炎
  • レイノー現象

CRP検査は、体内の炎症が疑われる場合に実施されます。

CRPの上昇は、体内の炎症が増加していることを示していますが、炎症の原因については何もわかりません。CRP検査は、リウマチ性疾患だけでなく、多くの病態で高い結果を示すことがあります。

このテストの背後にある科学

炎症

炎症という言葉は、火をつけることを意味するラテン語のインフラマーレに由来します。

多くの病状や病気は炎症を引き起こす可能性があります。炎症を起こした組織は、腫れ、熱く、痛みを伴い、赤くなることがあります。いくつか例を挙げます。

  • 感染症
  • 痛風の尿酸結晶
  • 関節リウマチなどの自己免疫疾患は、関節に炎症を引き起こす可能性があります。

CRP が実施される理由

体内に炎症があると、この炎症の証拠が血液中に見られます。CRPは、体内の炎症レベルを推定するために使用できる検査の一種です。炎症が体内に存在する理由は示されていません。

CRP の結果

CRP の結果は次の理由で考慮することが重要です。

  • リウマチ性疾患を含むさまざまな炎症状態のスクリーニングに使用できます。
  • 診断が下された後、たとえばフレア発生時などの人の状態を監視するために使用できます
  • 治療に対する人の反応を監視するために使用できます

CRPの最適な使用法は、炎症を経時的に追跡することです。

CRPレベルは、さまざまな理由で上下する可能性があります。このため、CRP検査の結果が個人の症状と「一致」していることを確認することが重要です。

たとえば、リウマチ性多発筋痛症(PMR)の人は、診断時にCRPが高い可能性があります。治療開始後、CRPが下がることがあります。CRPが再び増加する場合は、PMRの再発によるものか、尿路感染症などの体内の感染症が原因である可能性があります。CRPレベルが変化した場合は常に、患者さんの全体的な健康状態を考慮して、適切な治療決定を下せるようにすることが重要です。