抽出可能な核抗原 (ENA) パネル

ENA(抽出可能な核抗原)パネルは、体内の6〜7種類のタンパク質に対する抗体を探す血液検査です。これらの抗体には以下が含まれます。

  • アンチRO(アンチSSAとも呼ばれます)
  • アンチLA(アンチSSBとも呼ばれます)
  • 抗SM (抗スミス抗体)
  • 抗RNP(抗リボ核タンパク質)
  • アンチジョー-1
  • 抗SCL70
  • アンチセントロメア

これらの抗体は自己抗体の一種で、免疫系によって産生され、体自身の組織でできているものを標的にします。

ENAパネルは通常、自己免疫疾患の徴候や症状がある人を対象にANA(抗核抗体)検査が陽性となった後のフォローアップとして注文されます。

以下の自己免疫疾患の診断に役立つように、ENAパネルを指示することがあります:

  • 全身性エリテマトーデス (SLE)
  • 混合性結合組織病 (MCTD)
  • シェーグレン症候群
  • 強皮症

ENAパネルの結果は解釈が難しい場合があります。この検査と結果については、リウマチ専門医と話し合うのが最善です。